こんにちは!KanadeBakoコミュニティマネージャーのありぱんです!
2026年2月4日、下北沢の「KanadeBako」とオンラインのハイブリッドで、超濃密なイベントを開催しました!その名も『【超リアル!】AI×freeeの使いこなし術』。
freeeを単なる会計ソフトで終わらせず、AIやiPaaSと組み合わせて「経営をブーストさせる武器」に変える。そんな魔法のような(でも泥臭く実装された!)裏側を、2人の猛者が余すことなく公開してくれました。「実務の深部」に踏み込んだ、興奮のセッションをレポートします🖊️!
開催概要
- イベント名:【超リアル】freeeを武器に、経営をブーストせよ。猛者たちが辿り着いた「AI×freee」の使いこなし術
- 日時:2026年2月4日(水)19:30–21:30
- 会場:KanadeBako(下北沢)&Zoomオンライン
- ゲスト:前橋卓弥さん(株式会社BLUEDOTS代表取締役CEO)、梶原大樹さん(LapisNovaグループ代表公認会計士・税理士)
- 司会・進行:オフライン→植西祐介(コンダクトグループ代表取締役)、オンライン→ありぱん(KanadeBakoコミュニティマネージャー)
メインセッション:AI×freee 実際どう使ってる?(実例解説)
セッションでは、登壇者の前橋さん、梶原さんに加え、オーガナイザーの植西さんも自ら実践している「超リアルな自動化術」を披露。三者三様の「freeeの武器化」が語られました。
1. 前橋卓弥さん:AIエージェント4体が経理担当として動く組織

トヨタやユーザベースを経て起業した前橋さん。AIネイティブな組織への徹底的なこだわりを語ってくださいました。
前橋さんからは「AIが大前提にある上で、どういうことをするのがベストか」を問い直し、社内オペレーションを再設計している実例を教えていただきました。当たり前だと思っていたことを全てやめ、AIが大前提のオペレーションに作り直している姿勢は圧巻です。
- n8n(iPaaS)による自動化: 単純なワークフローはn8nで自動化。HubSpotで成約すると自動でトリガーが飛び、freeeで請求書を自動作成する仕組みを運用中。
- スプレッドシート連携の自動化: 事業計画をスプレッドシートで立てる際、freeeの標準拡張機能(手動)ではなく、n8nを用いて自動で実績データを書き出す仕組みを構築。
- 4体のAIエージェントによる検証: 驚愕だったのは仕訳のチェック体制。AIがサジェストして終わりではなく、記帳のサジェスト後に「税制適格をチェックする」「過去の取引との整合性を見る」といった役割を持つ4体のAIエージェントを登場させ、多層的に品質をチェックする体制を構築し、品質を担保しています。
今回特に印象的だったのは、組織マネジメントとしての自動化について。AIをどう配置して品質を担保するかを考えるのは、人間の組織マネジメントに非常に近いというお話でした。1人でこれだけのクリエイティブな想像ができる、とんでもない時代になった!という言葉が印象的でした。

2. 梶原大樹さん:統合型経営プラットフォームとしてのfreee活用

技術に強い会計士として、Gemini公式noteにも掲載された実績を持つ梶原さん。会計士ならではの視点でfreeeの真価を語りました。
- 統合データベースとしてのfreee: freeeを「統合型経営プラットフォーム」と定義。freeeAPIとバイブコーディングを活用し、前工程・後工程でアプリを自作されています。周辺業務(販売管理・工数管理・人事労務)が統合データベースで繋がり、表側の「取引」が裏側で自動的に「仕訳」になるようにしているとのこと。伝票形式の入力ではなく、周辺業務が取引という単位でデータベースに繋がり、裏側で自動的に仕訳が作られる仕組みの美しさを強調してくださいました。
- AIエージェントの自社実装: Googleカレンダーと連携し、AIと対話しながら工数管理を行う仕組みなどを実装。Gemini公式noteにも取り上げられた事例を紹介くださいました。
- 実際の例についても解説いただきました。「GAS × Gemini API × freee API による業務効率化の全体スキーム」を例に取り、そのSTEPを解説。
今回印象的だったのは「マインドチェンジの重要性」。AIネイティブな組織になりたいと思っても、これまでの税理士業界の慣習を変えるのは勇気がいること。しかし、梶原さん自身もGoogleカレンダーと対話して工数管理を行う自作アプリなどを構築し、伝統的な士業の枠を超えた挑戦を続けているとのことでした。

3. 植西祐介さん:freee API ✖️ OCR ✖️ GASによる請求書自動化

本イベントのオーガナイザーである植西さん。自身が構築した、現場の泥臭い作業を自動化した最新事例を紹介いただきました。
- freee API ✖️ Cloud Vision ✖️ GASの実装: Googleドライブの特定フォルダに請求書を保存すると、Google Cloud Vision APIがOCR(文字認識)を実行。
- データの自動解析と登録: GAS(Google Apps Script)がOCR結果から「日付」「金額」「取引先」を解析・特定し、freee APIを通じて自動的に取引として登録されるフローを構築・運用。
- 紙やPDFで届くバラバラな形式の請求書を、いかに手を動かさずにfreeeへ取り込むかにこだわった実装です。

フローの図解:
- 指定のGoogleドライブフォルダに請求書を保存
- Google Cloud Vision APIが起動し、画像・PDFからテキスト情報を抽出(OCR)
- GASが抽出されたテキストを解析し、取引先名・金額・日付を特定
- freee APIを通じて、取引データとして自動登録
印象的だったのは植西さんのこだわりでした。「フローが汚いままツールを入れても混乱するだけ。まず業務フローを整理し、そこにAPIを繋ぐ。この設計力こそが、これからのコーポレートに求められる武器になります」という熱いメッセージをいただきました。
忖度なし!Q&Aセッション🔥
会場とオンラインから、実装に直結する鋭い質問が飛び交いました。
Q. AIは便利ですが、ミスを防ぐためのデータのメンテナンスはどうしていますか?
前橋さん「何のAIを使うかより「ナレッジメンテナンス(知識の維持管理)」が一番重要です。人がメンテナンスをサボった瞬間にAIは信用されなくなり、誰も使わなくなります。日々のタスクで生まれたナレッジは、人間が手動でアップデートし続けています。AIが間違った回答をした時は、何の情報があれば正解できたかを割り出し、それをAIにサジェストして「成長」させていく仕組みが不可欠です。記帳のサジェスト後には「税制適格のチェック」や「過去の取引との整合性確認」など、役割の異なる4体のAIエージェントを登場させ、組織マネジメントのように品質を担保しています。」
Q. 自動化初心者がfreeeにプラスするなら、どのAIツールからが良いですか?
梶原さん「そもそもfreee単体でも、テキスト作成やクレジットカード連携など、かなり強力な機能が備わっています。初心者は、まずfreeeでできることを使い倒すのが一番です。その次のステップとしてiPaaS(n8nなど)がありますが、これは中級者向けといえます。まずは「領収書の整理」や「ファイルのリネーム」といった、毎日発生するけれど心理的ハードルが高い小さな作業から成功体験を積むのが近道です。」
Q. どのAIツールに課金していますか? 従量課金だとコストが気になりますが……
梶原さん「私はChatGPT、Gemini(Google Workspace)、Claudeのそれぞれに課金しています。個別のプロプランは月額20ドル程度です。特別な開発をしない限り、標準的な利用の範囲では従量課金(トークン消費)のコストを過度に気にする必要はないと考えています。」
Q. Notion AIだけだと、どういった面が不足していますか?
前橋さん「Notionは「ナレッジを貯める場」として非常に優秀です。商標登録の判断基準など、次に活かせる情報を残すために活用しています。Notion AIに直接依頼してタスクを実行させることも可能ですが、専用のAIエージェント(Claude等)に比べると精度が落ちたり、ナレッジが適切な文脈で蓄積されにくい側面があります。そのため、AIエージェントに実行させ、そのプロセスや結果をNotionに残すという使い分けをしています。」
Q. freeeのAPI連携はアプリストアでできるのでしょうか?
梶原さん「はい。freeeアプリストアから「アプリ」を作成することで、API連携に必要なURL等が発行され、外部ツールからのリクエストが可能になります。」
Q. スプレッドシートへのデータ抽出、CSV書き出しの手間をどうにかしたい!
「freeeの標準機能だけでなく、iPaaSを介して自動でスプレッドシートへ流し込むようにしています。事業計画(スプレッドシート)と実績(freee)を自動で突合させたい、というニーズはスタートアップなら絶対にあるはず。」
Q. AIに任せてミスが起きるリスクはどう管理している?
「AIが正しいか判断する力は、人間側に絶対に必要です。そのために、判断基準となる『会社のスタンダード』をAIに学習させ、自己解決できる環境を整えています。」
Q. 自動化を導入する際、メンバーの抵抗はない?
「危機感を持つことも大事。時代が本当に変わるタイミングであることを共有し、AIがクリエイティブな可能性を広げてくれるツールだと理解してもらうことが重要です。」
参加者の声(アンケートより)
「前橋さんの話がめちゃくちゃ面白かった!n8nを使いこなしたいと思えた1時間半でした。」
「ユーザーの方がここまでfreeeを使いこなしているのは大変勉強になりました。植西さんのOCR連携も明日から試してみたいです!(freeeの中の人より)」
「めちゃくちゃ良かったです!今後もぜひ参加したいと思ってます!」
「AIを単なる効率化ではなく、組織そのものをアップデートする道具として捉え直せました!」
さまざまな「やってみたい」のお声をいただくことが出来ました👏みなさんも、活用してみたい…!もっとなにか出来そう?と思っていただけたのではないでしょうか?

さいごに&次回のお知らせ📢
「AI×freee」は、単なるツールの組み合わせではなく、私たちの創造性を解き放つための「思想」である。そう確信できる一夜となりました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

